塗装下地壁紙「ルナファーザー」|下地追従によるクラックや割れを防止

塗装下地壁紙

今回の建材紹介は、塗装の下地に貼る塗装用下地壁紙です。
壁紙やビニールクロスよりグレードの高い仕上として多用する塗装仕上ですが、木製下地の乾燥によるやせが表面に出て来たり、石膏ボードの下地追従による継ぎ目でのクラック発生の問題がどうしてもつきまといます。塗装壁紙は、塗装前にあらかじめ塗布面に専用の壁紙を貼ることでそういった問題を低減させるための塗装専用の下地材です。

目次

塗装下地専用壁紙「ルナファーザー」|日本ルナファーザー株式会社

塗装下地専用壁紙「ルナファーザー」とは?

ルナファーザー
塗装用下地壁紙「ルナファーザー」は1872年創業のドイツ製紙メーカー、エアフルト社の商品で、住宅用塗装下地壁紙として非常に長い歴史があります。
日本へは1972年に、日本ルナファーザー株式会社が輸入・販売を開始しています。
「ルナファーザー」は紙や木片などの天然素材を主な材料としており、単なる塗装仕上にはない、通気性や透湿性などの性質を持ち合わせているので結露やカビの発生を抑えます。仕上には水性エマルジョンペイントを塗装しますが、壁紙自体に様々なテクスチャーが施されているので、塗布するだけで均一で美しいテクスチャーを持つ塗装面となります。職人さんの腕の善し悪しに塗装の仕上り具合が左右されにくいことも塗装壁紙のメリットかと思います。
ルナファーザーには塗装壁紙として2つのシリーズに加え、ルナファーザー専用の環境や人体にやさしい専用塗料「ルナしっくい」のラインナップがあります。

ルナファーザー・チップス

塗装壁紙ルナファーザーチップス
ルナファーザー・チップスは紙と紙の間に木片を挟み込んだ多層抄合紙と呼ばれる天然素材で出来ています。壁紙自体に凹凸のあるテクスチャーが施されていますので、通常の塗装仕上に比べ優しい表情を持った独特の味わいを持たせることが出来ます。天然素材の持つ通気性や透湿性により塗装仕上でありながら結露の発生や、結露によるカビの発生を抑えることができます。
通常のクロスと同様に基材との組合せで防火材料としての認定とホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆が認定されています。
テクスチャーの違いによって5種類のラインナップがあります。

塗装壁紙ルナファーザーチップス2075
No.20/75
塗装壁紙ルナファーザーチップス3275
No.32/75
塗装壁紙ルナファーザーチップス4075
No.40/75
塗装壁紙ルナファーザーチップス5275
No.52/75
塗装壁紙ルナファーザーチップス7075
No.70/75

 

ルナファーザー・フリーズ

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ルナファーザー・フリーズは個性的なテクスチャーが特徴の塗装壁紙で、モルタルやコンクリートなどの下地へも対応できるだけの耐久性と厚みを持っています。ローラー塗装による施工で簡単に美しいテクスチャーが得られるため、塗装の技術力に左右されずに一定の品質が保てます。
また、ルナファーザーチップスと同様に基材との組合せで防火材料としての認定とホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆が認定されています。
テクスチャーの種類は15種類と豊富ありますので、個人的にデザインが良いと思われるもの6種類を抜粋で紹介いたします。


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No.704

v705
No.705

v706
No.706

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No.712

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No.715

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No.719

 

ルナファーザー専用塗装材「ルナしっくい」

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ルナしっくいはホタテ貝殻を主原料としたルナファーザー専用のエコロジー塗料です。ホタテ貝殻の持つ多孔質の構造が、空気中のホルムアルデヒドなどの有害VOCを吸着し、調湿、消臭効果なども備えます。シーラー等の下塗りを必要とせず、粉末状の原料を現場にて水で攪拌したものをルナファーザーにローラーで直接塗込みます。
塗り替えの際にも以前の塗料をはがす必要もなく直接重ね塗りが可能です。
カラーは全7種類で、天然素材を活かした優しい色合いが特徴です。
ルナしっくいカラー


 

リンク

ルナファーザー詳細ページはこちら
ルナしっくい詳細ページはこちら

-2016年9月追記-
繰り返し塗替えが可能な塗装済壁紙「エコフリース」の紹介記事はこちら。

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