リサイクルガラスを原料としたオーダーメイドのガラス建材を紹介します。
廃蛍光灯や廃ブラウン管、廃ナトリウム灯などをリサイクルしたガラスは、とても廃材を原料にしたとは思えない美しいガラス製品の数々です。
リサイクルガラス建材｜株式会社サワヤ スタジオリライト
株式会社サワヤ スタジオリライト様は、電気関連事業を営む石川県の本社株式会社サワヤ様の、リサイクルガラスを主な原料とするガラス工房です。
廃蛍光灯や廃ブラウン管、廃ナトリウム灯を原料にして、オーダーメイドのリサイクルガラス建材を製作されています。
製法の違いにより、板状の建材に限らず、小物や装飾品、雑貨にいたるまで実に様々なものがオーダーメイド可能です。
株式会社サワヤ スタジオリライト様のWebサイトでは、リサイクルガラスの主な製法が３つ紹介されていますが、中でもキルンワークと呼ばれる電気炉で高温焼成して製作される板状のリサイクルガラス製品を紹介したいと思います。
その他のガラス制作技法についての説明もとても勉強になります。
ぜひ株式会社サワヤ スタジオリライト様のWebサイトを覗いて見てください。
キルンワーク製法リサイクルガラス製品の紹介
キルンワーク製法で製作されるリサイクルガラス建材は、原料となるガラスカレット（廃蛍光灯、廃ブラウン管、廃ナトリウム灯を無害化し粉砕処理したもの）の種類や、配分、または混入する他の素材の割合等により、通常のガラスにはない独特な質感や表情を持ちます。
最大製作サイズは、2800mm×950mmです。
株式会社サワヤ スタジオリライト様のWebサイト上に掲載されている、キルンワーク製法で製作された７種類11種類（2019年5月確認｜増えていました）のテクスチャーを順に紹介いたします。
キルンワーク製法で制作されるガラスはすべて板状の製品です。
プレーン｜Plain
水砕カレット（溶かしたガラスを水中で生成したもの）を原料としています。
ガラスとは思えない柔らかい質感と、内部に残った細かい気泡が味わい深いです。
ビルド｜Build
ガラスカレットの形状が若干残っているのが特徴です。
写真は廃ブラウン管を原料としたもので、グレーの濃淡が美しいです。
廃蛍光灯、廃ナトリウム灯でも製作可能です。
セル｜Cel
ビルドと似ていますが、カレットの並びに方向性があります。
廃ブラウン管を原料とした製作のみの製品です。
アイシー｜Icy
有機的な模様が特徴の製品です。
生物の細胞のようで神秘的ですね。
バンピー｜Bumpy
半溶け状態のまま仕上た製品です。
表面の凹凸が特徴的です。
３色はそれぞれ廃ナトリウム灯、廃蛍光灯、廃ブラウン管を原料としています。
ナトリウム灯の青が澄んだ水のようできれいです。
カラー｜Color
廃蛍光灯にカラーガラスを混ぜたものを原料に焼成しているそうです。
もはやアート作品ですね。
箔｜Haku
それぞれのテクスチャーに金箔や銀箔加工を施した製品です。
フレアー｜Flare
水中を覗き込んだような柔らかなイメージです。
プラスター｜Plaster
石膏で型をとってテクスチャーを与えた製品。
表面の凹凸形状は石膏の型の形状により様々です。
ペタル｜Petal
程よい不透明感が美しい製品です。
ドロップ｜Drop
煮詰めた飴のようなイメージなので「ドロップ」ということでしょうか。
その他にも、カット、研磨、サンドブラスト、UVプリント等さまざまな加工に対応してもらえるようです。
詳しくは株式会社サワヤ スタジオリライト様にお問い合わせください。
「リサイクルガラス」メーカーサイト案内｜お問い合わせ先
株式会社サワヤ スタジオリライト様のWebサイトでは、紹介したキルンワーク製法による建材だけでなく、様々な製品が掲載されています。
サイン、照明、テーブル、スツール、洗面ボウルなど、素材としてのリサイクルガラスの特徴を活かした素晴らしい製品が多数ありますので、是非Webサイトを覗いてみてください。
（環境汚染防止の観点からの廃蛍光灯のリサイクルについての解説も勉強になります。）
ちなみに廃蛍光灯のリサイクルガラスカレットは、原料として販売もされています。