今回の建材紹介は、ステンレス製ワイヤーグリップ手摺金物です。
LINE-PROP316|タキヤ株式会社
LINE-PROP316は、従来のワイヤー手摺の問題点であった屋外使用時における錆への対処方法として、本体、ワイヤー、内部機構のすべてに、ステンレスの中でも耐食性に特にすぐれたSUS316を採用しています。また、独自の技術により長期にわたってワイヤーの緩みが発生しにくい構造になっています。
これらの内部機構をわずかφ16mmのグリップの中に納めることで、従来品に比べて非常にコンパクトな製品に仕上がっています。
従来品との比較
LINE-PROP316は水平手摺用の固定タイプ、階段手摺用の自在タイプにわかれ、端部の固定方法により端末部材を選択できるようになっています。
その仕組みと止め付けの際のデザイン的な観点からの注意点を解説したいと思います。
水平手摺用基本セット|固定タイプ
AE-セット(オス/メス)
基本セット同士を連結するのに使用します。手摺支柱を挟んでAE-set同士を連続で連結していきます。
AE-セット 価格表
CE-セット(メス/メス)
手摺の端部に使用するセットです。端末部材を選択して手摺支柱や壁に固定します。
どの端末部材を使用するかによってデザインが大きく変わるので選択には注意が必要です。
端末部材の溶接ロッドを使用すれば傾斜手摺にも対応できます。
CE-セット 価格表
傾斜手摺用基本セット|自在タイプ
BF-セット(オス/メス)
傾斜手摺で基本セット同士を連結するのに使用します。手摺支柱を挟んでBF-set同士を連続で連結していきます。
個人の見解ですが、傾斜がきつい場合に自在タイプを連続で使用すると、ワーヤーが支柱ごとにずれて見えてしまうのであまりおすすめできません。金属支柱の場合には溶接ロッド+固定タイプの使用をおすすめします。
BF-セット 価格表
DF-セット(メス/メス)
傾斜手摺の端部に使用するセットです。端末部材を選択して手摺支柱や壁に固定します。
どの端末部材を使用するかによってデザインが大きく変わるので選択には注意が必要です。
DF-セット 価格表
端末部材一覧
各種基本セットを手摺の端部支柱や壁に固定する際に使用する端末部材です。
ボルト付キャップ
LP-P-EB ボルト付キャップ ¥1,050円(税抜)
基本セットのメスグリップ(LP-C、LP-D、LP-E、LP-F)を金属支柱に取付ける際に使用します。裏側にキャップが見えてしまうのであまり格好よくありません。
キャップ
LP-P-E キャップ ¥850円(税抜)
基本セットのオスグリップ(LP-A、LP-B)を金属支柱に取付ける際に使用します。同じく裏側にキャップが見えてきてしまいます。
溶接ロッド
LP-P-WL 溶接ロッド ¥750円(税抜)
端部の金属支柱への取付けにはこの溶接ロッドの使用をおすすめします。真ん中のポンチ穴を基準に傾斜に合わせて切断して使用します。
傾斜手摺に連続して連結する場合は、この溶接ロッドを使用することで支柱ごとに生じる見た目のワイヤーのずれをなくすことが出来ます。また、傾斜手摺でも価格の安い固定タイプを使用することができます。
木ネジ座金
LP-P-M 木ネジ座金 ¥1,900円(税抜)
木製の手摺や壁に木ネジを用いて取付ける際に使用します。
アンカー座金
LP-P-A アンカー座金 ¥1,350円(税抜)
コンクリート壁にアンカーを用いて取付ける際に使用する座金です。
まとめと注意点
ワイヤーグリップ手摺をきれいに取付けるには、ワイヤーのずれをなくし、いかに1本のワイヤーのように通りをよくできるかが重要であると思います。
特に傾斜手摺の場合は、何も考えずにただ連結するだけだと支柱ごとにワイヤーのずれが生じて見た目も悪くなってしまいます。
そのためにも支柱への連結部材の選択が鍵となります。
金属支柱の場合は、傾斜手摺でも自在タイプを使用するのではなく、溶接ロッドに固定タイプを使用するのがおすすめです。
きっちりと設計すれば、ワイヤーのずれはなくなります。
溶接手間は増えますが、その分の手間代は価格の安い固定タイプを使用することで少しでも軽減できるでしょう。
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※ 価格はすべて2014年8月現在のものです。