配管不要 室内循環式レンジフード|富士工業株式会社

室内循環レンジフード

今回の建材紹介は「室内循環式レンジフード」です。
「室内循環式レンジフード」とは、従来の屋外排気式のレンジフードとは違い、文字通り回収した汚れた空気をクリーンにして室内に循環させるという方式のレンジフードす。
 

目次

室内循環式レンジフード|富士工業株式会社

室内循環式レンジフードとは?

室内循環の概要
従来の屋外排気式レンジフードとは調理の際に発生する油煙や蒸気、臭気などの汚れた空気を屋外に排出し、別の給気口から新鮮な空気を取り入れることで屋内の空気を奇麗な状態に保っています。それに対して室内循環式レンジフードは、回収した汚れた空気の油煙を分離し、さらに何層ものフィルターに通すことで汚れや臭気を取り除き、奇麗な状態にしたものを室内に戻して循環させる構造になっています。
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室内循環式レンジフードのメリット

屋外排気式レンジフードに比べ室内循環式レンジフードには次のようなメリットがあります。
まずは、配管工事が不要であるため設置コストが削減されます。これは設置場所の屋外からの距離が遠い程メリットが大きくなるでしょう。ダクト用の配管ルートや、開口部を気にしなくてよいというのは設計者にとっても大きいメリットです。
そして最大のメリットは、暖房時の室内の熱を外に逃がさないということでしょう。外部の空気を取り入れないので、せっかく暖めた室内の暖気を外部に逃がしてしまうということがありません。また、外部の空気が排ガスや花粉などで汚れている場合もそれを気にする必要もなくなります。したがって、気密性の高い住宅に最適なシステムだと言えます。
 

室内循環式レンジフード商品ラインナップ

室内循環式レンジフードには、スタンダードシリーズ、デザインシリーズ、ニュースタイルシリーズの3ラインナップと屋外排気モードに切り替えが可能な補助換気機能付きのシリーズがあります。

室内循環式レンジフード スタンダードシリーズ

室内循環レンジフードスタンダード


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NSRF-RK-602|752|902
壁面取付けタイプ
寸法:幅600|750|900mm 高さ600mm 奥行640mm
寸法図(jpg)
排気能力
価格:¥198,000 (税抜)〜¥269,000 (税抜)
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CNSRF-RK-902
天井取付けタイプ(アイランドキッチン用)
寸法:幅900mm 高さ600mm 奥行750mm
寸法図
排気能力
価格:¥320,000(税抜)〜¥359,000(税抜)
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室内循環式レンジフード デザインシリーズ

富士重工関連グループのアリアフィーナブランドの室内循環式レンジフードです。
室内循環レンジフードデザイン

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FEDL-RK-901
壁面取付けタイプ
寸法:幅900mm 高さ600mm 奥行630mm
寸法図
排気能力
価格:¥311,000(税抜)〜¥351,000(税抜)
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FEDCL-RK-901
壁面取付けタイプ
寸法:幅900mm 高さ735mm 奥行630mm
寸法図
排気能力
価格:¥321,000(税抜)〜¥381,000(税抜)
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CFEDL-RK-951
天井取付けタイプ(アイランドキッチン用)
寸法:幅900mm 高さ750mm 奥行640mm
寸法図
排気能力
価格:¥416,000(税抜)〜¥476,000(税抜)
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室内循環式レンジフード ニュースタイルシリーズ

白い塗装とBOX型の形状、可変ルーバーにより吹き出し口の風向きが調整できる機能を備えたシリーズです。
室内循環レンジフードスニュースタイル

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KAC-RK-601
壁面取付けタイプ(スタンダードタイプ)
寸法:寸法:幅600|750|900mm 高さ600mm 奥行600mm
寸法図
排気能力
価格:¥250,000(税抜)〜¥290,000(税抜)
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KAC-RK-601B
壁面取付けタイプ(エントリータイプ)
寸法:寸法:幅600|750|900mm 高さ600mm 奥行600mm
寸法図
排気能力
価格:¥210,000(税抜)〜¥250,000(税抜)
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※ スタンダードタイプとは照明・操作ボタンのデザインなどが違います。


室内循環式レンジフード 補助換気機能付きシリーズ

補助換気機能付き

室内循環式レンジフードには「補助換気機能」を備えたシリーズのラインナップもあります。補助換気機能とは室内循環モードに加え、一時的に通常の屋外排気モードに切り替えることができる機能です。配管工事が必要なためコスト的なメリットはなくなりますが、室内の気温が高いと感じたときや喫煙時など外気を取り入れる必要がある場合など(※実際の空気取り入れは給気口の開閉による)に換気スイッチの切り替えで対応できます。

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NSRF-RKH-601|751|901
壁面取付けタイプ(スタンダードタイプ)
寸法:幅600|750|900mm 高さ700mm 奥行640mm
寸法図
排気能力
価格:¥213,000(税抜)〜¥245,000(税抜)
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CNSRF-RKH-901
天井取付けタイプ(スタンダードタイプ)
寸法:幅900mm 高さ700mm 奥行750mm
寸法図
排気能力
価格:¥335,000(税抜)
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FEDL-RKH-901
壁面取付けタイプ(デザインタイプ)
寸法:幅900mm 高さ700mm 奥行630mm
寸法図
排気能力
価格:¥348,000(税抜)~ ¥388,000(税抜)
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※ アリアフィーナの室内循環式(補助換気機能付き)の商品です。


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CFEDL-RKH-951
天井取付けタイプ(デザインタイプ)
寸法:幅900mm 高さ700mm 奥行640mm
寸法図
排気能力
価格:¥453,000(税抜)~ ¥493,000(税抜)
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※ アリアフィーナの室内循環式(補助換気機能付き)の商品です。


室内循環式レンジフード まとめと注意点

室内循環式レンジフードの設置にはいくつか注意点があります。
室内の酸素を消費する通常のガスコンロへの設置には酸欠を防ぐために、換気機能のある別の換気扇を設ける必要があるため、循環式を採用することのメリットがありません。室内循環式レンジフードはIHクッキングヒーターの場合にこそ最適であると考えます。
また、法規上求められる24時間換気などの機能は別途専用の換気扇を設置して対応する必要があります。
さらに、油煙の多い料理であったり、臭いがきつい料理をする場合は、循環フィルターでは完全にそれらを取り除くことはできないようです。そういった場合に対応できるように別途換気扇を設けるか、補助換気機能付きのタイプを設置する必要がありそうです。
そう考えますと、コスト的なメリットを求めて室内循環式レンジフードを採用するのは、あまりよい選択ではないと思います。
結論としては、高断熱高気密住宅の設計において、冬場の暖気を逃さないために室内循環式レンジフードを設置するが、油煙の多い調理を行う場合にも対応できるように補助換気機能付きにしておくというのが正しい採用基準ではないかと考えます。

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