今回はスナゴケを利用した壁面緑化タイルを紹介します。
壁面緑化システム GIF-T(ギフト) 近江窯業株式会社
このシステムは壁面緑化の一つの完成形ではないかと思います。
陶磁器質タイルに植栽基盤となる多孔質セラミックを一体焼成させたものに、乾燥に強いスナゴケを着生させた商品です。
中庭の壁面や建物の外壁など、様々な場所に利用でき、見る人に癒しの効果を与えるだけでなく、断熱効果、建物本体の劣化保護など機能的にもすぐれた商品です。
緑化タイルを専用のアルミ下地に取り付けるだけなので、スピーディーな施工が可能で、灌水システム(自動水やり)の導入によって、雑多なメンテナンスからも解放されます。
注意点は、緑化面の通風性を確保しないと根腐れを起こしてしまう場合があるということです。
都心部では建物の規模により一定面積以上の緑化が義務づけられていたり、緑化面積に応じて補助金が出たりと行政もいろいろと力を入れているようですが、入居者にとってはその後の管理が大変だったり、設計者にとってもデザイン的にまとめるのが難しかったりといろいろと苦労させられます。
このシステムはデザイン的にも非常に優れた商品で、ぜひ使用したいものではありますが、私的には、建物を覆い尽くすようなものではなく、中庭の壁面や外観のアクセントに取り入れる程度がよいかなと思っています。
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